9章:＊ﾋﾟｰｺｯｸｸﾞﾘｰﾝ＊ (3/10)

ホストの彼女
本当に彼女なのかな
ワタシの思い込みなのでは
と…何度も何度も考えた。

どうにも
ならない
嫉妬や寂しさ

どこに向かっていくのかも
分からない
増え続ける
不安

特に
特に
こんな日は
なんの細菌が
増殖しているのか…

黒い煙の中の
魔女が
ワタシをその中に
引きずり込んでいく…


ほんの数日前まで
ホスト用語
友営
色恋
枕

色々あるみたいだけれど
…
ﾗｽﾄｿﾝｸﾞさえも

知らなかった
無知なワタシ


もし
もしも…
れんではない
ホストにｺｺﾛ奪われて
いたら……？



ゾッとした…。

騙されて
何もかも吸いとられて
自分の体を
知らない誰かに
さわらせたり
売ったりしたかもしれない。


れん

れんは…

貴方なりの
優しさで
ワタシを
必死に
守っていて
くれていたのだね…

そんなこと
分からなかったよ

知らなかったよ


あの日…

……………