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19章:春
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峰の小指の切断面の治療のため、二人は病院のソファーで、名前を呼ばれるのを待った。
病院には、いろいろな人がいて、
若い女は遠くから峰を目で追い、若い男はジロジロとサラを見たりした。
しかし二人は堅気の人間観察には一切興味が無かったため、ひたすら前を向いていた。
峰は、小指の切断面の骨を削り、痛み止めと化膿止めを処方された。
「痛かった?」
「痛くなかったよ。」
「ボンドでくっつける?」
「そんな事したら、しみるだろ。」
病院の駐車場のすぐ近くには、緑に囲まれた公園があって、
その公園には、小さな池があった。
峰とサラは、近くのスーパーで簡単な食べ物を買い、公園のベンチに座り、池を眺めながら食事をした。
平日のお昼時は人も少なく静かで、目の前の池は眩しいくらい光っていた。
こんなに綺麗な自然を感じていると、サラはこのまま美しい自然に溶けて、消えてしまいたい様な気分になる。
…私は汚れている…
峰は、そんなサラの横顔に気付くと、サラの長い睫毛をつかんで言った。
「ヒジキかと思った。」
クスクス……。
二人は談笑しながらのんびりとした時間を過ごし、
春風に吹かれながら車に乗り込んだ。
その日を境に、サラは「ウリ」を辞め、またクラブのママに戻った。
峰も、ほったらかしにしておいた、今までの「しのぎ」を再開した。
味方のフリをしていたハイエナみたいな敵達は、二人の復帰を心底憎んだ。
でも、それで良かった。
誰かを泣かせ、誰かに恨まれる事こそ、
裏世界では力がある証だった…。
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