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6章:後悔と前進
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翔に連絡か…
荷物の件もあるし、連絡しないといけないけど、今は気分が乗らない。
翔も、もしかすると感情的になって別れを言ったのかもしれないし、数日後に謝りの電話が来るかもしれない。
前に付き合って別れた時だって、喧嘩で別れて、後になって後悔して引きずったって言ってたし。
翔はもう私に冷めたから一方的に振ったと思っていたのに、家に帰るとなんだかポジティブな気分になり、もしかすると…というほんの僅かな可能性にかけてみたくなる。
服も必要だし、化粧品がなきゃ遊びにいけないけど、それを我慢して翔からの連絡を待つことにした。
もうお正月なのに別れるなんて最悪だ…
出ていけと言われても無視して家にいれば仲直りが出来たのかもしれない。
一人で寝る夜はやっぱり寂しい。
翔は今頃、元の翔に戻ってそのへんの女を食い散らかしているのだろうか。
別れれば、束縛する権利もなくなるし、もう他人だから何も言えなくなるのか…
やっぱり別れたくない。
神様、お願いします
もう一度あの着信音がなりますように…
そんなことを頭の中で祈りながら、眠れない夜を過ごした。
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