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4章:お金
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それから、もう何杯目かも
分からないココアを飲んで、ひなちゃんは、一生懸命自分と向き合ってた。
そして、ひなちゃんは、やっと人に助けを求めてくれた。
それは、アタシじゃなかったけど、そんなことはどうでもいい。
ひなちゃんはお給料日まで高校生の頃よくしてくれた、先輩のお家で過ごすことになった。
泣きすぎて腫れぼったい目になってしまった、ひなちゃんを乗せて、先輩の家まで送った。
ひなちゃんは何度も何度も、ありがとうって言ってくれた。
そして、別れ際。
「じょそお君、男の子だったんだね。当たり前か。女装も似合うけど、今のまんまも、かっこいいね。じゃあ、ホントにありがと。またね。」
ひなちゃんは、何度か振り返って手を振ってくれた。
アタシもひなちゃんが見えなくなるまで見送った。
胸がぎゅーってなる。
痛い…。
久々のこの感じ。
そうだよ、ひなちゃん。
俺男なんだよ。
だからさ、言えなかったんだ。
家においでよ、とか、俺払うよ、とか。
ひなちゃんに余計な気を使わせる気がして嫌だったんだ。
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