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17章:墜ちる (19/20)

私は割りとすぐに退院出来た。

抜糸の時、左手の包帯を外すと無様な腕が目に入った。


「なにこれ」

「びっくりしたかな?40針も縫ったんだよ?」


・・40針・・


「これって跡残んの?」

「・・基本的には消えないね」

そうなんだ。



だから自殺「未遂」は嫌なんだ。


これから先、生きる気がないからこそ付けることの出来た傷と、これからも生きてかなきゃいけない。


生きるのに支障が出るほどの傷と、向き合わなくちゃいけない。普通の生活にも制限がかかる。

・・もう腕は出せないな。

そう思った。



先生に一応カウンセリングを受けるかと聞かれたけれど、父親が断った。

「家庭で解決に努めます」

・・嘘ばっか。世間体でしょ?
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サイコパスの愛情 ©著者:あや

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