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3章:仮面 (1/15)

3章:仮面

三月二十日。恋に浮かれている時間もないくらい仕事が忙しい時期だ。

私の顔は窶れていく一方で、死神に取り憑かれるどころかもはやゾンビ化していた。

午後になり会社の食堂へ向かっていると彼女からメールが届いた。
『これからは私のこと朝香と呼んで下さい。本名です』

そういえば、私も彼女に源氏名なのかと聞いたこともなかったし、むしろ詩乃とは本名だと思っていたくらいだ。

恋人としての実感が沸いたようにも感じたが、できれば告白をした日かその翌日には教えて欲しかった気分にもなった。

朝香。

詩乃ちゃんのイメージが強すぎてあまりしっくり来ない。

とりあえずメールの返事を出しておこう。
『了解。忙しくて倒れそうだよ。朝香ちゃん』

少し恥ずかしくなった。

彼女からの返事は早かった。
『朝香ちゃんは嫌だ。朝香にして』

どうやら彼女はちゃん付けは嫌いみたいだ。
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春に咲く、冬の花 ©著者:大河

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