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20章:畜生界
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クゥーン クゥーン
何も見えない
何も聞こえないよー
生まれたてのぼくは
短い四肢を揺らして
必死に母犬のお乳を
求めて…震えていた
「おやおや♪元気な子犬だねぇ♪」
優しい声♪
それがおばあちゃん
あなたとの出会いでしたね
おばあちゃん
おばあちゃん
ぼくには
あなたしか
いませんでした
いつもいつも
あなたの姿を探し
あなたの影を追いかけ
あなたを見つめて
尻尾を振っていた
あなたの深い愛情に対して
ぼくがしてあげられることは
キャンキャン騒いで
あなたの回りを走ることだけ
だから
あなたが動かなくなった時も
キャンキャン鳴いて
あなたの前を走り回っていた
健太くーん
おばあちゃん死んじゃうよー
って
冷たくなっていく
あなたの指先を
必死に舐めて
温めようとしていた
やがてあなたの中身だけが
どこか遠くに行っちゃった
悲しくて悲しくて
ずっとあなたの
そばにいようとしたの
あなたが帰って来るまで
そばに寝ていようって
でもあなたは
帰って来なかった
おばあちゃんを失い
健太くんにもらわれ
そのうちに
健太くんと
一緒にお散歩
ぼくと健太くんは
ひもでつながった
健太くんが兄貴で
ぼくが弟
ぼくたちは
いつも一緒に
歩いて回った
優しいママと
優しい健太くん
・
・
・
2人を失い
そして
・
・
・
ぼくの存在ももうすぐ消える
誰にも
何も
残すことなく
冷たい床で
最期を迎える
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あの子達を悼む ©著者:白坂積雪
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