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3章:深愛
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お通夜・葬儀と バタバタとしていた。
私は ただ公佑のお棺の側から離れる事が出来なかった。
ただ 何も考えて無かった。
涙も出なかった。
何で 待っててくれないの?
私 2年待ったよ…
葬儀屋のアナウンスが流れる。
「最後のお別れです。どうぞ 故人にお別れの言葉を……」
皆 泣いている。
私だけ 涙が出ない。
その時 公佑の地元で公佑にひそかに思いを寄せているという噂のあった 女に
「あんたが 死ねば良かったのに」
…と 言われた。
アツシは怒り狂い 女に馬乗りになり 泣きながら
「こいつら どんだけ辛い思いしてっと思ってんだ!」
…って 叫びながら殴り続けた。
言われた私は
(あ〜…そうだよな……何で死ぬの私じゃないんだろ……)
…と思った。
出棺の時も火葬場の時も 私は泣かなかった。
思考回路が止まったままだった。
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